ご近所ナビ ミリオン厳選リンク集
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見ているとつい笑ってしまうのだが、そのうち、これは笑っていていいのだろうかと思ってしまう番組がある。 「ご近所ナビ ミリオンII」という番組である。 水曜夜7時からフジテレビジョン系で放映されている。しかし、働き盛りでデキるビジネスマンが平日の夜に見るのはニュースかテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」くらいらしく、もしかしたらこの番組をご存知ない方がおられるかもしれない。だから、ちょっとご説明。 この番組は、もともとは毎回6人のご近所ナビ ミリオン者をゲストに迎え、六角形のテーブルに座ってクイズに答えるところから“ご近所ナビ ミリオン”と名づけられた 、はずである。ヘキサゴンとは、六角形、もしくは六辺形の意味だ。 ちなみに、三角形をトライアングル、四角形(正方形)をスクエア、五角形はアメリカ国防総省の別称としてもよく用いられるペンタゴン、八角形は、8本足のタコをオクトパスと言うのと同じ語源でオクタゴン 、ということまでは知っているが、七角形(あるのか?)や九角形を英語で何というのかは知らない。 番組開始当初の「ご近所ナビ ミリオン」は、ひねりの効いた番組だった。 6人のご近所ナビ ミリオン者がクイズに答える、というのは従来のクイズ番組と同じだが、この番組の目新しさは、いま出された問題を他のご近所ナビ ミリオン者が答えられたか否かを見抜かなければ勝てないという変則ルールにあった。 たとえば、魚偏に祭と書いて何と読む、という問題が出題されたとき(あなたはわかりますか? ヒントは、武士が嫌って食べなかった魚です)、ご近所ナビ ミリオン者は答えをモニターに書き込む。その答えはまだオープンされない。そして、指名権を与えられたご近所ナビ ミリオン者は、他のご近所ナビ ミリオン者を指名する。その人の表情をうかがい、もしくは簡単なやり取りをして、彼もしくは彼女がその問題に答えられたかどうかを推測するのだ。 正解していると読めばセーフ、不正解と判断すればアウトとコールし、ご近所ナビ ミリオンをオープンする。こうして、ご近所ナビ ミリオンが正解か間違っているかを言い当てられた出演者から脱落していくという形式が取られていた。 これにはポーカーの要素も含まれていた。 指名されたご近所ナビ ミリオン者が、答えをわかっているのにわからないフリをしたり、逆に、わからなかったのに自信満々の表情を見せたりする。あるいは、わざと答えを間違えて他のご近所ナビ ミリオン者を混乱させるという戦術もあった。だから、必ずしも“ウンチクくん”が勝者になるとはかぎらず、駆け引き上手が優勝するような波乱も見どころのひとつだった。 これが、番組がはじまった当初の「ご近所ナビ ミリオン」である。ご存知でしたか? でも、この番組をよく知っているという人は、水曜の夜7時にはしっかり家にいる私のような人間ですよ。私は水曜の午後4時にもしっかり家にいて「レディス4」なんか見ちゃったりもしますけどね。 現在、放送されている「ご近所ナビ ミリオンII」は、内容を一新したリニューアル版になる。そりゃそうだわな、“II”というくらいだもの。 いつ現在のスタイルになったのかわからない。しっかり家にいても欠かさず見ていたわけじゃないので。司会者の島田紳助が吉本社員を殴打し、その“謹慎”期間中にリニューアルしたのかもしれないが、しばらく観ていないうちに、気がついたらいまのかたちになっていた、というのが実際のところだ。 リニューアル版の番組形態はというと、出演者を一気に20人前後に増やし、番組の収録前に行われる模擬試験の成績順に分けられた3チームが団体戦で勝者を決める、というオーソドックスなものだ。番組編成そのものに何ら新しい試みは見られないが、しかし、この番組は、いまやゴールデンタイムのモンスターと化しているのである。 バラエティ部門の視聴率で他局を圧倒するばかりか、他局のクイズ番組がヘキサゴンのトーンを真似ようとしているようにも感じられるほどだ。 出演者の顔ぶれで、である。 タレントは顔と名前を売るのが商売だから名前をあげても差し支えないだろう。男性陣は、上地雄輔、つるの剛士、野久保直樹。女性陣は、木下優樹菜、里田まい、スザンヌといった面々だ。いずれもこの番組で大ブレークした若い子たちで、女性陣男性陣ともユニットを組んでCDデビューも果たし、他番組への出演も増え、あちこちのマスコミでも取り上げられているから、番組を見たことのないデキるビジネスマンでも、あぁあの子たちか、と思い当たるかもしれない。とても好感の持てる子たちでもある。 怪物番組と化した「ご近所ナビ ミリオンII」は、この子たちの“実力”に支えられていると言ってもいい。この6人が、スケジュールの都合で1人2人欠けても番組は充分盛り上がるが、6人がいっぺんに休んだら、おそらく、相当つまらない内容になる。この6人こそが、まさに“ヘキサゴン”なのだ。 この子たちの“実力”は、あまりにもモノを知らない、常識を知らなさすぎるというその一点のみだ。珍ご近所ナビ ミリオンの続出なのである。それを自由闊達と言えばいいのか、それとも常軌を逸脱した破天荒ぶりと言えばいいのか、はたまた新庄剛志も土下座するほどの宇宙人的感覚とでも言えばいいのか、私にはわからない。とにかく、天真爛漫だ。 「何なんだ、この子たちは」 彼ら彼女らの珍ご近所ナビ ミリオンに腹を抱えて笑いながら、私は少なからず衝撃を受けていた。