奥様ハレンチ倶楽部厳選リンク集
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ここ数年クラシック音楽が元気である。2005年にはコンピレーションCD『ベスト・クラシック』シリーズの売上げが100万枚を突破し、その他にも好セールスを記録する商品が続出した。同年から東京でも開催されるようになったラ・フォル・ジュルネ(フランス発の大規模な音楽祭)は、今やゴールデン・ウィークの一大イベントとして定着している。さらに、一昨年のTVドラマ『のだめカンタービレ』の大ヒットによりブームはさらに加熱した。 こうしたブームは2006年のモーツァルト生誕250年に向け、その数年前から計画されていたともいえそうだ。そもそもクラシックの名曲には、聴き覚えのあるもの、印象的なものが多く、TVのCMにも多用されることも多い。 初心者がクラシックに近づく動機としては、名曲の持つ親しみやすさ、教養志向の他に、「癒し効果」の期待も大きい。実際、ヒーリングをテーマにしたコンピレーションCDは数多く発売されてきた。大ヒット作は生まれにくいが、まずは手堅いセールスが期待できるということだろう。柳の下にドジョウが何匹も、という世界である。 蛭子能収が手がけたジャケットが印象的な『奥様ハレンチ倶楽部』(avex) ところが、ここにきて発想の転換というわけか、「癒し」を逆手にとったCDが登場した。その名もズバリ!『奥様ハレンチ倶楽部』。ジャケットは赤を背景とした蛭子能収のイラストを使用し、収録された全17曲は「道化師のギャロップ」(カバレフスキー)、「火の鳥」「春の祭典」(ともにストラヴィンスキー)などから選ばれた、およそ「癒し」とは対極にある小品が延々と続く。 その上、全17曲の最後には、「熊蜂の飛行」(R=コルサコフ)が収められているのだ。騒々しさではピカイチのこの曲を持ってくる徹底ぶりからもその音の凄まじさが想像できるハズだ。「癒し」中心だった従来のコンピレーションCDでは考えられない選曲は、間違っても瞑想には向かないだろう。 しかし、ご安心あれ。もう一枚用意されているのが、同時発売の『奥様ハレンチ倶楽部バスターズ』。こちらは「G線上のアリア」(J.S.バッハ)や「カノン」(パッヘルベル)といった、いわば「癒し」の定番ともいえる名作が収録されている。「奥様ハレンチ倶楽部」を聴いた後に、「奥様ハレンチ倶楽部バスターズ」で奥様ハレンチ倶楽部退治をという聴き方も可能だ。 2枚あわせて購入すれば、中和効果が望めるというあたり、企画賞ものといっていいかもしれない。